魔王様の猫 [閑話休題]
お久しぶりです、こんばんは。
瀕死のサイトですが、遊びに来ていただけているようで、本当にありがとうございます。
wizのガチャは結局アリンとルー子しか出なくて…でした。ガチャはあきらめたらそこで試合終了wなのはわかっているんですが、最近ゲームにインしてなくて課金はどうかな~と(苦笑)
今回の更新は、ネルが出たあたりに考えていたお話です(いったいどれだけ昔…)
ネルが魔王の結晶だかなんだかっていうんで、きっとカズに惹かれるんじゃないかと思ったんですよね。もちろん、ネル×カズです←駄目な大人ですみませんw
魔王様の猫
「そろそろキューマの仕事も終わる頃かな」
心の中でつぶやきながら、カズはパンヤショップへと向かった。
いつもはしつこいくらいカズにくっついているキューマは、今日はパンヤショップで店番だった。パンヤショップは、キャディ達によって運営されているので、時々仕事をしにキャディ業を休んで店の運営をしなければいけないのだ。
パンヤショップの扉を明けると、カズめがけて一匹の猫が走ってきた。
カズの顔を見ると、喉を盛大に鳴らしながら足にすりよる。
「どうしたんだ?」
猫に話し掛けると、さらに嬉しそうに猫は床に転がった。
「楽しそうだな、お前」
そう言いながら、カズは猫を抱き上げた。
猫はカズの胸にスリスリとしながら、にゃーんと声をあげる。
「あー、ペッパー何をしてるの」
視線をあげると、魔法学園の涼しげなセーラー服をきた少女が立っていた。
「お前の猫か?」
「あ、はい。ペッパーおいで」
腕を差し出すも、ペッパーと呼ばれた猫は、さらにカズにしがみつく。
「ペッパー。う~。ほんとすみません」
少女はふにゃん、と困った表情をする。
「いや、抱き上げたのは俺だし、気にするな。えーと、今更だが、俺の名前はカズ。よろしくな」
「わたし、ネルっていいいます。この子は相方のペッパーです」
名前を呼ばれたのがわかるのか、ペッパーと呼ばれた猫は『にゃ~ん』と声を上げる。
「カズさん、いい香がするんですよ。だから、ペッパーが離れないんです」
「何もつけてないが」
そういって、カズは自分の腕をクンクンと臭いを嗅ぐ。
「そんなことないですよ。だって、こんなにいい香りするし」
ネルがカズに近付いた。
と、その瞬間二人の間に入るようにキューマが現れた。
「ああ、キューマ、仕事は終わったのか?」
「お前、何ナンパしてんの?」
少しだけ不機嫌そうにキューマが答える。
「むしろ、されてる…と思う」
そういって、胸にしがみ付いている猫に視線を向ける。
「ああ、猫にナンパされてるんだ。そう、猫なら仕方ない、けど、これはオレのだからね」
そういいながら、キューマはペッパーを引き剥がした。
『にゃおん』
ペッパーは不機嫌な声を上げて、キューマの手にパンチを喰らわして飛び降りるとネルの後ろに隠れた。
「嫌われたな、お前」
「カズだけいればいいんだよ、オレは」
「お前な…」
キューマの態度にカズは苦笑を浮かべた。
続く
コメント 0