FSSダブルパロw [パラレル]

 もうすぐ4月ですね~、ぎゃあ。
今年の春はあまり花粉も飛ばないし、いい感じですごせてますw

 もうすぐエイプリルフール。瀕死のサイトもエイプリルフールだけは皆勤賞なので、今回も頑張ってみたいと思っています。

 カズキュにしてみたり、女の子にしてみたり、しましたがそろそろネタがないw
 そんな中うまれたのが、ちょっとエッチな話wを書いてみようかwでした。
 そこからいろいろ考えて、今回のFSSダブルパロの続き、大人の時間な二人をかけたら…と思っています。
 まあ、いうだけならただ←おいw

 そういえば、芸能やってる友達がFSSパロをだしたら、最近の若い子wは全然知らなくて凹んだそうです。
 そうか、FSSは若い子知らんのか…。ここをよんでいる方も知らない方がいるかもしれないですね~。その時はウィキってください←おいおい

 ではでは



FSSダブルパロ

ここは、パンヤ島であってパンヤ島でないところ。
魔王の邪悪な魔法によって、パンヤ島に多くの魔の者が召喚され、ナラカス地方は魔王の手に落ちた。
島の人々はあきらめずに魔の者と戦い、いろいろなものを生み出していった。それと同時に、魔の者達も忌まわしきものを生み出し、終わりがみえない戦いを続けていた。
 それから、数千年の時が過ぎ、現在、魔の者と戦うものは騎士と呼ばれていた。彼らはMH(モーターヘッド)と呼ばれる巨大人型ロボットに乗り込んで魔の者との戦闘を行っていた。そして、MHの管理システムとしてファティマという人型の生体コンピューターが作られ、MHに搭載されていた。

 「君はお披露目には行ったのかい」
振り向くと、そこには銀色の髪の20代前半くらいの青年が立っていた。身なりがよいので、今夜の来賓の一人だろう。
なんといっても、今日は大規模なお披露目だ。ロストファティマとブーメランファティマを合わせて100体、それに4大マイトの1人が新作を手掛けたファティマがでることで、無名の騎士から王侯貴族など色々な人が集まっていた。
 騎士とファティマの相性がよいと通常以上の力を引き出せることがわかると、できる限りお披露目を行いお互いよりよい相手を探すことになっていた。
 お披露目では騎士がファティマに目通りをし、ファティマが『マスター』と答えることに契約は成立する。いろいろな制限を課せられたファティマの唯一の自由な権利であった。

「いいえ」 
俺が首を振ると、青年は不思議そうな表情をする。
「あれ、君って騎士だよね?それとも、もうパートナーがいるのかい」
「いえ」
そう答えると、青年は大げに首を振る。
「だったら、行くべきだよ。今回は…」
「いいえ、結構です」
「なぜ?」
「俺のようなとこに来るのは、もったいないからです」
「…そうかい、気が向いたら行くといいよ」
肩をすくめると青年は部屋を出て行った。

騎士になるには素質の発現が必要だった。劣性遺伝として、ほとんどのパンヤ島民の遺伝子に組み込まれているが、その発現率はとてつもなく低いものであった。おおむね子供の頃に発現するものだが、まれに成人してから発現するものもいた。ただ、成人してからの発現は身体に負担をかけるため、生存率が1%に満たないものであり、残酷なことに過酷な身体への変化を受け入れ騎士となったとしても、成人したから騎士になった者の騎士能力は低いものが多く、歓迎されるものではなかった。
 俺は、その歓迎されないものの一人だった。
多くの騎士を輩出しているルーの一族に生まれたが、騎士としての才能を見せることなく成長し、成人寸前で騎士発現が起きたため一族の恥さらしと罵られ、自ら国を出て警備隊に属していた。
 警備隊に配属した当初は、ファティマファクトリーに書類を届ける様な騎士でなくてもいいような仕事をさせられていた。
 そんなかで、有名なマイトのファクトリーに行かされた時に事件が起きた。
いつものように、丁寧な執事の『お待ちくださいませ』と紅茶とともに4時間野外にほうちされて書類が届くのを待っていた。
 待たされることはわかっていたので、それを見越して持ってきていた書類もあらかた片付いてしまいやることがなくなるころ、子供がこちらに走って来るのが見えた。
 水色の髪と褐色の肌をしたファティマの子供だ。彼らは、培養液の中である程度成長すると容器から出され、数年間普通に生活をおくり、そしてもう一度培養液に戻され最後の成長を迎える。
 子供はにこにこしながら俺の前までやってきた。
 「騎士様、ずっとここにいるけど、お仕事ないの?一緒に遊ぼうよ」
 子供の言葉に苦笑を浮かべる。事情をしらない子供からみれば、ただ日向ぼっこしながらお茶を飲んでいるだけにしか見えないようだ。 
「俺は仕事に来ているんだよ、ここの偉い人に書類を頼んでいて、それを待っているだけなんだ」
「偉い人?お母様かな。じゃあ、オレが呼んできてあげるよ」
 そういって、子供が走り出した。先ほどとは正反対の方向に走り出したため声をかけると、
 「こっちが近道なんだ・・・」 
 こちらをみて答えていたため、子供の前方の変化に気づくのが遅れていた。
しまっていたはずの地面のハッチが開いていたため、子供は足を滑らしてしまった。
 あぶない。
 そう思った瞬間、ハッチに向って走り出していた。穴に飛びこみ空中で子供をキャッチし、そのまま床へと叩きつけられた。想像以上の痛みが全身をおそう。呼吸をそろえて、腕の中にいた子供に話しかけた。
 「大丈夫か?」
 子供は大粒の涙を流して頷いた。埃で汚れていたが、見た限り怪我はなさそうだ。そして、俺の腕があらぬ方向に折れているのを見て言葉を失う。
 「ああ、大丈夫だ。君に怪我がなくてよかった。君はパンヤ島の最高の騎士をサポートする宝だからな」
 安心させるために笑いかけたが、涙は一向に収まらない。
 その時、大きな音に気が付いたファクトリーの執事が現れ、現状に怒りをあらわにした。
 「この件は警備隊に正式に抗議いたしますよ。さあ、はやく帰ってください」
 そして、この件は不問になったもののこのファクトリーへの警備隊の出入りは禁止となり、あの子供がどうなったのかも調べることもなかった。
 まぁ、あそこは4大マイトのファクトリーだ、きっと有名な騎士の元に嫁いだだろう。

扉が開く音がして振り返ると、銀髪の女性とフードを深く被った衣装を身にまとうファティマが立っていた。
銀髪の女性は、マイトと呼ばれるファティマ製作者であり、4大マイトの1人のカディエだった。彼女の手掛けるファティマのクオリティの常に評価は高いものであった。
「カズ・ルーね?」
不機嫌そうな声色で、彼女が話しかけてきた。
「そうだが」
「どうして、お披露目にでなかった?」
「俺には必要ないからです」
「集まったすべての騎士が目通りする決まりだったはずでしょ。さあ、やってみなさい。私の最新作よ。ブルー・キューマ」
カディエが視線を向けると、ファティマはゆっくりとフードを下した。
肩まである鮮やかな水色の髪と、褐色の肌が印象的な少年のファティマであった。たしか、今回の目玉と言われていたファティマで、クオリティも最高の称号がついていたはずだ。
「どう思う?」
「どうって、きれいだと思います。顔ではなく立ち振る舞いが隙がない」
 「あたりまえよ。私の子ですもの」
ファティマは顔をカズに向ける。
「見覚えはありませんか」
「俺にファティマの知り合いはいないのだが・・・」
 そこまで答えて、昔助けた子供のファティマと彼の面影が重なった。
 「あの時の、子供?一緒に遊ぼうと誘ってきた?」
 彼は笑顔で頷いた。
 「お久しぶりです。ずっと、あなたに会いたかった」
 そういって、俺に抱きついた。彼の肩越しにカディエをみると、これはもう楽しくないような表情を浮かべていた。
 「そういうことよ。私も大切に手掛けた子供がお前のようなとこに行くのは反対だが」
 「なら…」
 「騎士を選ぶことがこの子たちのただ一つの我儘なのよ。反対できるわけがないでしょ。あとでこの子と一緒に私の屋敷に来なさい。いろいろ援助してあげるわ」
 そういうと、カディエは部屋を出て行ってしまった。
 その場に残されたのは、俺とファティマ・キューマ。抱きついている身体を放し、キューマと向かい合う。
  「キューマには申し訳ないんだが、俺の騎士としての能力は高くないし、それほど収入もない。いいとこ、ないんだが…」
  キューマは言葉を発せずに金色の瞳で俺を見つめる。
  「それでもいいなら、俺をサポートしてほ…」
  「イエス、マスター」
 言い終わらないうちに、キューマに抱き締められ、唇にかすめるだけのキスをされた。
 「き、キューマ」
 「よろしくお願いしますよ、マスター。ずーっと思っていたんだから覚悟してくださいね」
 満面の笑みで答えられ、すこし早まったのではないかと後悔した。

 
 


2012-03-29 14:00  nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 2

JAL姫

はじめまして。数ヶ月前に旦那さんとパンヤを始めてから
旦那さんがプレイしているカズくんにズキュンされました、JAL姫と申します。
昔からネトゲのキャラをすぐに脳内でBL設定にしてはデュフデュフ言っていたのですが、なかなか妄想を具体的な小説やイラストにしておられるサイト様はおられず・・・
今日、ぼんやりと検索していたら、何かに導かれたかのようにこの素晴らしいサイトにたどり着きました。

今日は幸せな気分で眠れそうです、本当にありがとうございます
by JAL姫 (2013-01-07 19:34) 

raina

久し振りにここにきたら、お素敵なコメントが!! 
…もう、何年もまえですがJAL姫さま、本当にお素敵なコメントありがとうございます。もう、今夜は興奮して寝れないです
by raina (2016-01-07 23:07) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証: 下の画像に表示されている文字を入力してください。

  ※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
 
SCANDALOUS BLUE 10去年の話 ブログトップ

このブログの更新情報が届きます

すでにブログをお持ちの方は[こちら]


この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。